「こえのよはく」🍃長浜奈津子のブログ(俳優座女優・朗読家)

詩と朗読、芝居とうたのある日々。 声のみちを歩き、ことばと物語を届けています。 こえのひと、物語わらふ。 長浜奈津子🍃俳優座女優_朗読家

海と風のまちで、口承文学のように。室蘭にて ― おとがたり朗読公演 北海道ツアー2025.9.6 (土)

室蘭「港の文学館」|ラベンダーが風に揺れていました。

 

列車の旅

小樽から早朝、室蘭へ向かいました。
連日、晴れやかな青い空。北海道の今年は暑いといえども、湿気が少なく風が爽やかに感じます。
車窓から見える海も、わたしの心を映すかのように、静かに輝いていました。

 

 

美しい文学館へ…

赤い煉瓦の「室蘭 港の文学館」。
ラベンダーやバラの花々が風に揺れています。
到着するとスタッフの方々がお迎えくださり、すぐに会場作りに取りかかりました。

 

室蘭「港の文学館」|入口にて。

 

ステンドグラスのひかり

館内に入ると、ステンドグラスのひかり。ああ、きれいだな──。
その中に、おとがたりのポスターが貼られていました。
ありがとうございます。

 

 

高野聖泉鏡花 おとがたり朗読公演ポスター|室蘭「港の文学館」

 

木造りの部屋にて

アンティーク、マホガニーの家具。背のあるチェアーが並ぶ木造りの部屋。
整えられた会場に、今年も70名をこえる皆さまが集まってくださいました。

FMラジオ「いってきますらっしゃい」や地元新聞(室蘭民報「むろみん」)、そして文学館で広く告知していただき、たくさんの方が足を運んでくださいました。

この会場は横に広い造りですが、不思議とお客様との距離感が近く感じられます。
…いわゆる劇場空間とは違い、港の文学館の一室で向かい合って「高野聖」を楽しむ。
その感覚は、わたし自身も「語り部」になったように思えるものでした。
まるで、古くから北海道にあった口承文化の香りを感じるようでした。

 

 

高野聖泉鏡花 おとがたり朗読公演|室蘭「港の文学館」

 

口承文学のように

泉鏡花の言葉を読むのですから、口承文学ではありません。
それでも、自分が「高野聖」を自分の言葉で喋っているみたいで…錯覚の中にいるようでした。

アイヌ神謡集では、神様が語り部をとおしてお話しになります。
そうであれば、これは鏡花が語っているお話であり、わたしは身体をとおして(トンネルとなって)その言葉を届けるのだから──この感覚は間違っていないのかもしれません。

車座になって皆さんに「高野聖」をお話ししているような、このひととき。
お客様にも「物語を声で聴く習慣」が根づいているように感じました。

 

スマホのメッセージで会話が終わってしまう今、  
これはとても贅沢で、大切なことだと心に浮かびました。  

「きく・はなす、はなす・きく」  

…実は、心の健康にも良いのでは、と感じています。  
そのお話は、また次の機会に🍃

 

 

室蘭「港の文学館」|心の窓

 

終演後に

今回、FMびゅーで「高野聖」朗読公演をご紹介くださった森綾華さん、
地元で音訳活動をなさっている西田治子さん、
希望舞台の藤田尚希さんがお訪ねくださいました。

(ニノさんありがとう!)

 

室蘭「港の文学館」|ありがとう!

 

 

訪ねていただけること、そのありがたさに胸が熱くなりました。
いろいろ考えているうちに、お風呂でじんときて…ぽろんと涙がこぼれました。

ご縁のある皆さまとの交流を通じて、室蘭がより身近に感じられるようになりました。

 

ひかり輝く、海と空

そして新しいものを積んでやってくる船

 

感謝をこめて

高野聖泉鏡花 おとがたり朗読公演|室蘭「港の文学館」
本公演にあたりまして、お礼を申し上げます。

小林館長様、本当にありがとうございました。
演目のご相談から公演企画に至るまで、お力添えいただき、心より感謝しております。

そして職員の皆さまには、手作りのデザートやお食事、美味しい珈琲を淹れていただき、
舞台の内外から温かなサポートを頂戴しました。
本当にありがとうございました。

 


館内は、書籍とともに美しいひかりが輝いています。

 

 

 

北海道での旅は、こうして続いています。

次は札幌、千秋楽公演へ向かいます。

 

 

**こえのひと、物語わらふ**
Natsuko Nagahama

 

 

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